住まい・インテリア

2008年6月15日 (日)

大鋸(おが)での炉ぶち造り

大きな鋸を使い、栗材から炉ぶちを切り出しました。

子供の頃植え、50年経った栗の木が枯れてしまいました。

この栗の木を何とか生かしたいと思っていました。

囲炉裏の炉ぶちにしたい、それもぴったりとマッチした物にと思っていました。

そこで出てきたのが、人の手で引き、造る炉ぶちでした。

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甲州市塩山在住の雨宮大工さんにお願いしました。

はじめは、チョウナ削りを考えていましたが、雨宮さんの話を聞き変わりました。

大鋸で作った板の話を聞き、昔の板を見せて頂いたからです。

鋸の歯の跡が、はっきりと残っていました。

大鋸を引く人の息遣いがあったからです。

それが、木の年輪と重なっているのを見て感動してしまいました。

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雨宮大工さんの作品です。

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いにしえの大工さんの引いた材です。

時間が経つとそのよさが浮き上がってきます。

この栗の木の話が、語り継がれることを感じています。

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雨宮大工さんに蘇らして頂いた気がします。

2008年5月24日 (土)

竹小舞を掻く―甲州民家再生・土壁

甲州民家の再生で、切妻の土壁の部分を再生することになりました。

土台近くが、かなり傷んでいました。

土壁の土がなく、竹小舞がわずかに残るだけでした。080514__034

どのように再生させるのか見当もつきませんでした。

傷んだ部分を除去して、竹小舞を掻くことから始めました。

竹小舞を組み上げることを、掻(か)くと言うようです。

竹を割って、竹小舞の材料を作ります。

縦に並べて、細縄で貫(ぬき)に固定していきます。

細縄は、昔は手でなったものを使いました。

今は、祭用に使う市販の細縄を使います。

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この時大事なポイントがあります。

竹小舞の先を土台(2cm位)から離して固定します。

土壁が膨らむので、ひび割れを防ぐためだそうです。059

古い竹小舞とのつなぎ部分を横の竹小舞で固定します。

次々に横竹小舞を入れ、掻いていきます。

横竹小舞の中央から掻いていきます。

細縄での固定は、両サイドがポイントになります。

竹小舞の2本目を掻きます。

貫の下に竹小舞を掻きます。

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いろいろありましたが、竹小舞の完成です。

竹小舞の隙間の模様が、なかなか美しいものです。

うっとりしてしまいます。

HPで調べましたが、いろんな方法があるようです。

でも、甲州民家の壁は、このように掻いてあるようです。

2008年5月21日 (水)

納まり具合-民家再生では

納まり具合はとても大事だと思いました。

再生の時、見た目にすっきりさせたい場面は多々あります。

最初から図面を引いてであれば、かなり変更ができます。

でも、出来上がっているところを解体しないでとなると、制約がでてきます。

手をつけずに残すところの再生では、納まり具合を工夫しなければなりません。

水回りのところで、配管をシンプルにしたけど、露出してしまいます。20080519_fukufuku_032

そこで、ライニングを造り、覆うのに古材を大和板張りにしました。

この古材は、天井板の再利用です。

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なかなかいい納まりになったと思っています。

このアイディアは、現場を見て、アルケドアティスの網野氏がだしてくれました。

数多くの経験を積まれていて、さりげなく出されました。

さすがプロです。

2008年5月10日 (土)

民家再生、こだわりです

民家再生って何をするのでしょうか?

分かったようで、なかなか言えないですね。

そこに住む人のこだわりもあっていいのかな。

住屋で癒される暮らしができることかな。

いろいろあるようですね。

民家再生する中で、ちょっとこだわったことがあります。

子供の頃の思い出の大戸の再現、

枯れてしまった思い出の栗の木の利用、

甲州の鞍馬石の沓脱石等を取り入れたいことです。

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これをと入れるのに、ウデがないと出来ないと思います。

棟梁の力量と言うことです。

地元の施工所にお願いしました。

伝匠舎・石川工務所(代表 石川重人氏)です。

ここには腕利きの棟梁がいます。『福々亭』の再生工事は、宮川棟梁です。

経験を積んでいて、棟梁自らも手を動かし、

テキパキと職人さんに指示を出して工事を進めています。

無駄な動きがなく、作業をびしっと決めています。素晴らしいです。

2008年5月 9日 (金)

まだあるよ、民家再生のポイント

設計士さんが設計をしてくれるのはよく知っていますよね。

当たり前と言えば当たり前のことです。

専門の立場から見ての確認をしてもらえるんです。

私の場合、設計の打ち合わせを月1度で1年かけてしました。

近くで、信頼の置ける設計士さんを見つけることが大事かな。

この点で地元はいいですね。

設計士さんの確認(現場管理)はとても大事だと思います。

土台の入れ方を耐震を考えて、やり直しました。20080418_saisei_003          

繋ぎの弱い所には、金具を入れて固定しました。

点検確認をしてから、後でやり直しました。                                    

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行程の進み具合を見て、場面ごとに確認を取ってくれます。

設計図通りかどうかを確めてくれます。

不都合な点をやり直してくれるのです。さすがだと思っています。

また、変更したい点などの相談にものってもらえます。助かります。

土間のたたきの材質と色あわせの相談にのって頂きました。

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建築事務所 アルケドアティス(代表 網野隆明氏)にお願いしています。

2008年5月 8日 (木)

民家再生でのポイントは?

民家を再生して住もうとした時、考えたポイントがありました。

これまでの風雪に耐えた時間のことです。

今にその姿を残してこれたのは、土台がしっかりしていたからだと思っています。

予想はついていましたが、現実の土台の様子は分かりませんでした。

北側と東側の土台がひどく痛んでいました。

長い年月の雨水の影響が大きいと思いました。解体が進みその姿が分かりました。Dsc_0067 Dsc_0075

予想以上に土台は痛んでいました。

北側の土台は栂材でしました。

東側は、八方うだつで家の重みを支えているので栗材にしました。

 棟梁から材の特徴を聞きました。重みに耐えるのは栗材だそうです。

お陰様で、いい感じに土台が整いました。

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2008年4月30日 (水)

JMRA(民家再生リサイクル協会)の見学会

4月26日に『福々亭』の見学会が行われました。

日本民家再生リサイクル協会(JMRA)の勉強会で計画されたものです。

総勢19名の参加者で、講師に設計者の網野さんがなりました。

これまでに、見学会は多く開催されていますが、完成してからでした。

再生工事が始まった時点の見学会なので、一味違ったものでした。

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土台の再生を説明する網野さんです。

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裏側の見学、柱と梁や土台を接続方法の説明です。

基本的には栓で止めますが、金具で止めることもあります。

やはり伝統工法の栓は、うっとりします。

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皆さん、いたるところに興味を持たれ、多くの質問が出ました。

説明者の網野さんも応答に熱が入りました。

天気が心配されましたが、有意義な見学会ができました。

参加者の皆さん、スタッフの皆さん有難うございました。

石楠花の花が真っ盛りの日でした。

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2008年4月19日 (土)

再生工事が進む

ブログを書くのに、工事関係の打ち合わせが忙しくてなかなか書けません。

再生されていく甲州民家を見ると、宮大工の仕事が素晴らしいことを再発見します。

木の特性を生かしつつ、組み合わせてて繋ぎ止めてあるのに感心します。

曲がりをそのまま生かしてあったり、削ってあったり驚きです。Dsc_0122

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この甲州民家で暮らせる段階に来て、やっと気付いた思いです。

とは言え、これから暮らすとなると工夫が大切と思っています。

歳を重ね、若い時のようにはいきません。ここの冬の寒さは、特別です。

これまでに何回か経験しましたが、家の中で零下なんです。

このことを考えると、断熱の対策が欠かせません。

この工夫をアルケドアティスの設計士さんとかなり検討しました。

生活空間を区切り、北側に壁を入れ、断熱材と二重サッシを取り入れることにしました。

二階と床下には、断熱材を入れ熱を逃がさないように工夫しました。

クリーンな暖房をするために、循環式の温風ガスヒーターにしました。

これで何とかいけるかなと考えています。Dsc_0104_2

2回の断熱材を入れる所です。

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床下の断熱を入れる所。

2008年4月13日 (日)

再生工事が始まる

民家の土台が見えてきました。長い年月たった、木造の家屋です。

匂いがします、遠い昔の匂いを感じます。

棟梁が、てきぱきと指示を飛ばします。なれた手順で解体が始まりました。

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むかし、ここは味噌部屋と呼ばれたところです。

大きな漬物桶、味噌桶などが、たくさん並んでいました。

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この家の大きさは、10間、5間半の突上げ二階の甲州民家です。

柱になっている部分は、北側の3部屋部分です。

右手の柱が、栗の大黒柱です。

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土間の部分です。

長い風雪に耐えて、土台の部分がかなりダメージを受けています。

沈んだ柱を上げています。

この土台は、栗材でないと家の重さを受けきれないそうです。

                       

工事の看板が掲げられ、これから本格的な再生工事が始まるところです。

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2008年4月 8日 (火)

福々亭の安全祈願祭

4月4日、安全に工事が進むようにと願って、安全祈願祭が行われました。

玉諸神社の神主さんにより、厳かに執り行われました。

天気がよく、青空の下清々しく気持ちが引き締まる思いいでした。

本当にありがとうございました。20080404_fukufufu_040_2

 祈願祭には、設計をお願いしたアルケドアティス、施工をお願いした石川工務所の方々も参列戴きました。民家再生に関わっている設計所、施工所の再生工事の無事を祈願できた思いです。

 

アルケドアティス、石川工務所のHPです。

アルケドアティス

石川工務所

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